100930
おおがきビエンナーレ2010終了、そして急いで修士の中間発表。
ついでに今日は韓国の展覧会、INDAFの最終日で、
制作面での一段落のタイミング。
読みづらかったけど、青木淳悟の『このあいだ東京でね』は面白かった。
延々ひとり言で、ディティールが異常に詳しい。
住宅や交通などのだらだらした散文的な文章から、
今の東京を切り取っていく、という試みだと思う。
どことなくチェルフィッチュの『わたしたちは無傷な別人である』とリンクしたり。
舞台系、しばらく見てなかったけど、やっぱり面白い。
フェスティバル/トーキョーも10月末から始まる。
http://festival-tokyo.jp/
相変わらず海外からの招聘も、国内のプログラムも、
オリジナリティがあって面白い。
Port B、五反田団、地点をちゃんと見ておきたい。
100922
おおがきビエンナーレ2010、初日。
今回は所属している空間情報学研究プロジェクト枠から、
『The Accessor of Space』を体験型コンテンツメインで出展しています。
http://www.iamas.ac.jp/biennale10/generalExhibition.html#toshiso
初日でまだ読めていないところがあるけれど、来場者の方の層がとても幅広い。
こういう展示は美術館やギャラリーでやるよりも好き、
反応がとてもストレートに返って来る。
読もうと思って延ばし延ばし2年が経過した、
『都市のアレゴリー』と『公共空間の政治理論』を読み始める。
読む順番間違えた、この2冊から出発すればスムーズだったと思う。
100907
帰国。
オープン後は作品プレゼンテーションと
日中韓の若手作家の交流を図るためのワークショップ、
そしてソウル観光、よく遊んだ。
ワークショップでは6人でチームを組んで、ブレスト->制作->プレゼンを半日でこなす。
スキルのあるメンバー揃いで恐ろしいスピードで制作が進み、
実作時間4-5時間で動くものが出来上がった。
このスピードは快感、ザッカリー・リーバマンとかこんなかんじなのかな、と思う。
ソウルは本当にパワフルな街。
弘大(ホンデ)と明洞を少し歩く。
週末は22:00くらいからみんな街にくりだすらしくて、
夜までほんとににぎやか。
10日間の滞在だったけど、ほんとに良い刺激になった。
100824
INDAF展示準備も佳境。
データビジュアライズに入って、ようやく形になってきた。
ベンジャミン・フライと中村勇吾さんのMoMAのwebへの道は相当遠い。
展示までには綺麗なベジェにアップデートしたい。
毎回だけど、土をこねるような下準備の時間が本当に長い。
形になりはじめると本当に一瞬。
モック作ったり、プロトタイプ作ったりとか、
作りながら徐々に完成度を上げる、みたいなやり方は向かないんだと思う。
久々に岡崎京子さんの『リバーズエッジ』を読み直した。
「平坦な戦場で~」ってウィリアム・ギブスンの詩からの引用だったという事にようやく気づいて、
掲載元の『ArT RANDOM』を注文。
それにしてもこんなに救済の無い話だったか...
あと、望月ミネタロウさんの『東京怪童』最終巻、怒涛の展開だった。
着地点ないかんじかな、と思っていたら、しっかりとじんわり来るラストが用意されていた。
100820
渡航が数日延びて、韓国行き1週間前。
共同制作者になってもらった、Yamaguchiさんにも手伝ってもらいつつ、
会場周辺についてのリサーチとデータベース構築。
建築、都市計画系のアカデミックな素地があって、
話していて本当に参考になる。
開発は遅れ気味なので、これから追い込み。
仕組みをさっさと仕上げてしまって、完成度を上げる部分に時間をかけたい。
本屋に行ってチェルフィッチュ・岡田利規さんの二冊目の戯曲を発見、
と言っても出版されたのは今年の初め、全然気づいていなかった。
大学に入ったばかりの時に『目的地』と『三月の5日間』の再演を手伝わせてもらって、
特に『三月の5日間』にはすごく影響を受けた。
あいちトリエンナーレで新作が上演されるので、チケットを購入。
チェルフィッチュの舞台見るの4年ぶりか。
100812
INDAF用の作品制作、開発系に加えてリサーチに入る。
同級生で韓国からの留学生Seongさんにインチョンについて話を聞いてみる。
まず一言目に出たのが、「空港があるくらいで、あまりよく知らないかも」
でも、少しずつ話を聞いていくうちにこの土地はかなり歴史的に重要な場所なんじゃないかと思ってきた。
話を聞いていて興味深かったのが、韓国の経済や住宅事情。
韓国の経済は大きな企業が他業種に手を伸ばして巨大化していく傾向があるらしく、
何棟もあるような巨大な集合住宅を大企業が中心となって作っているらしい。
そしてそのマンションがものすごく高額。
特に面白かったのは、
「私はパンが好きだけど、日本の「町のパン屋さん」みたいなのは韓国にない。大量生産されたパンだけ」という話。
こういうリサーチをする時は専門家ではなくて、一般の人の話を聞いたほうがいいと個人的には思っている。
アーティストインレジデンスで学校にやって来ているアーティストに、
作品を見てもらいつつ話をしていたら、
「この地域にちなんだ作品を作って欲しいと言われているんだけど、困っている。
何か良いネタはないか?」と聞かれた。
その時はあまり良いアドバイスが出来なかったけど今度話す機会があったら、
「そこらへんの町の人と話してみると良いと思うよ。」
って言ってみようと思う。
開発方面は、敏腕ディベロッパーtsutsui氏にiPhoneのXMLパースをヘルプしてもらう。
その後焼肉食べに行ったら、むちゃくちゃ体調よくなった。
多分馬刺しが効いていると思う。
友人にサポートしてもらいまくりなここ最近。
100130
鳩山首相の施政方針演説は平田オリザさんが文案作りに参加したということで、
どのような文章なのだろうかと、全文をざっと読んでみた。
http://www.nikkei.co.jp/topic/100129.html
そもそも施政方針演説とは例年どのような内容なのか調べていないけれど、
とても文学的な内容だったことは確かだと思う。
「いのち」というキーワードを軸にして貧困、地域経済、東アジアとの関わりなどの
個別の問題に対してタッチしていくという構造になっている。
そもそも1万3000字以上の文章を1時間近く一方的に話さないといけない、
という設定はすごく難しい。
スライドを見せられるわけでもないので、
こういった印象的なキーワードを核にして話す方法は効果的だろうと想像する。
100129
iPad続き。
ジョブズのiPadプレゼンテーションのビデオを見た。
ジョブズの英語は聞きやすい。
http://events.apple.com.edgesuite.net/1001q3f8hhr/event/index.html
プレゼンテーションで印象的だったのが、
・Appleは巨大なモバイルデバイス会社となった、もはやNokiaよりも大きい。
・iPadはスマートフォンとノートPCの間の第三のカテゴリーとなる。
・引き続きFlashは非対応
・メールや写真などの基本アプリケーションが随分とレイアウトが変わっている。
という点。
iPadはアクセサリー類が充実していて、
Dock+キーボード、SDカードリーダー、ケース、VGA出力コネクタが販売される。
ケースとVGA出力コネクタが欲しいかな。
唯一残念なのはwifiモデルにはGPSが非搭載という点。
今はまだノートPCが手放せないけれど、そのうちデスクトップがあればいらなくなりそうだ。
100128
とうとうタブレットPC?「iPad」が発表。
wifiモデルとwifi+3Gモデルが出るようだけれどwifiモデルが欲しい、とても。
メモ用途で使うことも多いと思うので、文字入力のデモを見てみたいところ。
KeynoteのiPadバージョンも提供されるということで、
簡単なプレゼンもこれ一台で、と思うけれど、
映像出力しようと思うと、コンポジットケーブルしかない。
アップスキャンコンバーターは流石に大げさだし...