100131
『Googleの正体』を読む。
Googleのビジネスモデルや理念中心の入門書なのだけれど、
AndroidやChromeのターゲットは開発途上国だという所は初見だった。
ただ気になったのが「外出中の方が検索は増える」という前提。
個人的には全くあてはまらないけれど、
携帯のネット状況に全く疎くなってしまっているのだろうか。
100120
今出ている美術手帖(2010年2月号)の
「現代アーティストファイル」という特集に作家解説の記事を少し書いています。
いつもより一回り分厚く充実した内容です。
最近の調べもの、位置情報関連いろいろ。
OKI開発の「LocoSticker」
http://locosticker.jp/
GPSデータから住所への逆Geocoding、
位置表現特定のAPIなど、強力なAPIが多数。
iPhone、Android用のARアプリケーション「Layar」
iPhone版が今手に入らないのが残念。
http://layar.jp/
2点間の距離を緯度、経度のみから求める関数はかなり複雑。
GRLのグラフィティマークアップ言語「GML」の更なる発展型、グラフィティロボット。
Robotagger: GML + ABB4400 from Golan Levin on Vimeo.
Golan Levinがサポートしているよう。
何かの対象を記述するマークアップ言語を作るっていうことは
こういう応用が効くっていうことなんだ、とようやく理解する。
KMLとEEMLの構文をもう少しちゃんと見てみようと思う。
091226
日記なのでなるべく詳しく記録を。
旅の記録、書籍編。
独特な修飾語が多くていちいち引っかかってしまう。
すごい、面白い。
解説が筒井康隆なのもまた。
ヒップホップ文学なるものがあるというのを
初めて耳にした。
今度これを読もう。
これはハイパーリアル小説だと思う、
作家は女性の方だし、リアリティーがあるようで全くない。
谷崎潤一郎はエッセイしか読んだことがなかった。
すごく流麗な日本語。
091220_
Gagosian Galleryのwebで発見、
Ed Ruschaがジャック・ケルアックの『路上』をモチーフにした
アーティストブックを発行するらしい。
http://www.gagosian.com/exhibitions/2010-01-06_ed-ruscha/
Ed Rushaはかなりキャリアの長い写真を中心に活動しているアーティストで、
ある通りの写真をパノラマ状に撮り続けていたり、
ガソリンスタンドや駐車場の写真、イラストを発表したりと
アメリカの現代社会的な情景をとてもうまく作品化している、と思う。
webの情報によるとここ何年かは『路上』に非常に興味を持っていたらしく、
作品中に登場する場所やものに関連する写真やイラストレーションで構成された本になっているよう。
アーティストの趣向からいってもドンピシャな題材だと思うので
とても中身が気になる。
しかし一般の書店に流通させるようなものではなく
エディション(350部らしい)付きの作品扱いのようなので
お目にかかることができるのか...
『路上』は2007に新訳が出てますね、気になる。
091220
オールナイト映画3本立て@伏見ミリオン座
今年活躍の俳優、女優特集ということで、
プログラムは「重力ピエロ」「南極料理人」「インスタント沼」の3本。
南極料理人面白かったな。
俳優さんがみんな上手い、特にきたろうさん。
主人公の奥さん役の西田尚美さん、どこかで見たことがあると思ったら
ハチクロの理花さんね。
今夜小旅行出発。
旅の書籍は
旅用に小説+小難しい本を持っていくと、だいたい小説しか読まないので
小説を2-3冊読んで帰ってくるでしょう。
091218
Postproduction読書会3回目。
ようやく英語の訳に奔走させられる、というよりも
内容をじっくり読めるようになってきたかんじ。
前半は蚤の市をモデルとして挙げつつ、Jason Rhoadesの作品を取り上げ、
作品の素材のオブジェクト一つ一つに自律的なロジックをもたせて
全体を有機的に構成している、というような話。
後半はすごく面白くて、マーケットやコマーシャルという言葉を広義に解釈しながら
交換のプロセスの概念とそのアートの中での利用にフォーカスをしていく、というもの。
途中伽藍とバザールやケヴィンケリーなどに触れたりしつつ
マーケットやバザールのイメージを膨らませながら読んだ。
ケヴィンケリーは堺屋七左衛門さんが熱心に翻訳をされていて、
とてもありがたく読ませていただいています。
http://memo7.sblo.jp/
特に「アーミッシュのハッカーたち」はすごく好き。
FREE読みたいな。
家の近くの本屋のビジネス本コーナーに平積みされていた。
091216
朝からロラン・バルト『明るい部屋』を読む授業。
写真や映像をやっている人は必ず読んでいるという印象で、
読もうと思ったまま未読だった。
これは読み方が難しい。
映像表現と空間の授業はフィンランド人女性アーティストのEija-Liisa Ahtilaの作品を見る。
Me/We, Okay, Grayという90秒ずつ3本連作の映像作品なのだけれど
スピード感あふれていて何度見ても飽きなかった。
フィルムメーカーで現代美術のフィールドでも活動するアーティストって
日本だとあまり思いつかない。
091208
今週も多木浩二『肖像写真』を読む。
Richard Avedonの章、ファッションフォトグラファーなだけあって
webがとてもきれい。
http://www.richardavedon.com/
そしてベケットがむちゃくちゃかっこいい。
調べ物第二弾、Banksy
『Wall and Piece』の頭に書いてあるステートメントがとてもいい。
「いつだって壁は作品を公開するのに最適な場所だ」
091205
渋谷慶一郎氏のピアノコンサートへ。
そもそもコンサートホールに行ったのはいつぶりだろうか...
最近平野啓一郎の『顔のない裸体たち』を読んだ。
渋谷慶一郎と平野啓一郎はABCでトークイベントをやったり、
アルバムにコメントを寄せたりと接点が多いよう。
数ヶ月前に読んだ同著者の『ドーン』で描かれていた「分人主義」は、
『顔のない裸体たち』で描かれた姿をさらに推し進めたモデルだったのだと思う。
その後に読んだ椹木野衣の『なんにもないところから芸術がはじまる』の第一章が
飴屋法水の『バ ング ント』展の話で、
なかなか繋がっているようで面白い。
091203
図書館に行き、会田誠について少し調べ物。
個人的に一番好きな作品は戦争画RETURNSシリーズの美しい旗だろうか。
Postproduction読書会、一回目。
ポストモダンの性質を参照しながら、
作品を解説していっているような印象。
コンテクストの置き換えやリミックスの象徴として
DJとプログラマーを挙げているのだけれど、
プログラマーはどうだろうかと思う。
文中にProtocolやContributeという単語が出てくるけれど
訳し方が難しい。
Contributeを貢献と訳すとすごく固いのだけれど
オープンソースコミュニティのContributeの雰囲気を表現できるような
上手い言葉があるといいな。