101016
ちょっとトラブルで帰国が一日延びて、今日帰国。
メキシコシティ観光、後半。
ルイス・バラガン邸、予約制で1時間の英語ガイド付きのツアー形式。
内部はとても複雑な作りで、ギミックも多い。
去年ワタリウムで開催されていた、『ルイス・バラガン邸をたずねる』の意味がようやく分かる。
特に部屋全体が見渡せるように配置された、金色のボール。
空間へのフェティシズムと、信仰心、プライバシーへの配慮が徹底した作りだと感じた。
バラガン邸の前で「建築やれているのですか?」と声をかけていただいて、
バラガン邸の隣のフェルナンド・ロメロ氏のオフィスで働くKousukeさんと同僚のSophieさんとランチ。
事務所の環境やメキシコでの生活などの話を聞くことができて、充実した時間だった。
チェペルテペック公園にある、近代美術館。
「民芸品~メキシコ近代美術」「No Grupo(1970~80年代のメキシコの現代美術ムーブメント)」、「環境系」
3つの企画展をやっていた。
どれも挑戦的なキュレーションで、一つの美術館の内容としてはとても濃密。
帰りの機内で見た、『Dinner for Schmucks』がとても面白かった。
日本ではまだ公開されてないのかな?
http://www.dinnerforschmucks.com/
メキシコ、文化的に本当に見所が多くて、驚かされることが多かった。
今回は遺跡や人類学博物館を全くみれていないので、
ぜひもう一度訪れてみたい都市。
101010
旅行中盤
Cancun - Cuba - Mexico city
Cancunはカリブ海に面したビーチリゾートとして有名な土地。
メキシコシティとは全然違って、一年中泳げるくらい暖かい。
イスラ・ムへーレスという小島に行って、泳ぐ。
Cuba、とてもおかしな国だった。
年間100万人の観光客が訪れるリゾート地で、
知り合いから訪れることを勧められることも多い国だった。
社会主義の国で、通貨が観光客用と国民用の2種類がある。
街並みはコロニアル調で、街中ゴシック調の建築であふれているけれど、
どこも随分と時間が経っていて、さびれている。
物価は基本的に欧米のリゾート地に近いくらい高い。
観光客から見ていると、キューバ国民の暮らしは全く見えてこない。
街ではすれ違うのだけれど、実際に接するのはホテルやレストランなど
観光客向けの職についている人のみ。
本当に不思議な国だった。
メキシコシティに戻り、ルチャリブレに連れて行ってもらう。
若いルチャドールから50代のルチャドールまで、本当に魅せる。
ウルティモ・ドラゴン、むちゃくちゃ人気。
http://tinyurl.com/2748k7p
滞在も残すはあと2日。
101004
メキシコにやって来た、まずメキシコシティ。
標高が2000m超なので、長く歩いたり、階段を結構登ったりすると、息が苦しくなる。
こちらに留学中のFujimotoさんにアテンドしてもらって、
レストランやサルサクラブに連れて行ってもらう。
一人では行けないところばかりで、観光ルートとはまた違うこちらの文化に触れられて、
とてもありがたい限り!!!
まだ数日しかいないので、分からないけれど、
メキシコの人はイメージ通り人懐っこいけれど、
基本的に慎ましく生活していて、食事や音楽で、
日々を楽しんでいるような印象がする。
良い暮らし方だと思う。
シケイロスの壁画を目当てにメキシコ国立自治大学(UNAM)に向かう。
ものすごく広い。
美術館では学生の展示をやっていて、
建築系と美術系の展示が充実していた。
特にコンテンポラリーアート系は作品と一緒に、きっちりとしたドキュメンテーションが添えられていて、
教育プログラムがきっちりしているんだろうなー、と感じた。
100930
おおがきビエンナーレ2010終了、そして急いで修士の中間発表。
ついでに今日は韓国の展覧会、INDAFの最終日で、
制作面での一段落のタイミング。
読みづらかったけど、青木淳悟の『このあいだ東京でね』は面白かった。
延々ひとり言で、ディティールが異常に詳しい。
住宅や交通などのだらだらした散文的な文章から、
今の東京を切り取っていく、という試みだと思う。
どことなくチェルフィッチュの『わたしたちは無傷な別人である』とリンクしたり。
舞台系、しばらく見てなかったけど、やっぱり面白い。
フェスティバル/トーキョーも10月末から始まる。
http://festival-tokyo.jp/
相変わらず海外からの招聘も、国内のプログラムも、
オリジナリティがあって面白い。
Port B、五反田団、地点をちゃんと見ておきたい。
100924
チェルフィッチュ『わたしたちは無傷な別人である』を見てきた。
チェルフィッチュの作品を見るのは『エンジョイ』以来。
http://aichitriennale.jp/artists/performing-arts/-chelfitsch.html
今までの作品とはずいぶん印象が違う。
ストイックな作り、ストレートな言葉使いで、一言一言が重い。
特に二幕の太一さんのシーンはかなり執拗で、
ずっと胸を締めつけられているかんじだった。
その後名古屋城まで移動して、池田亮司『spectra』を見る。
http://aichitriennale.jp/events/spectranagoya.html
予想以上の客入りで驚く。
あいちトリエンナーレ本編にも行かないとなー
100922
おおがきビエンナーレ2010、初日。
今回は所属している空間情報学研究プロジェクト枠から、
『The Accessor of Space』を体験型コンテンツメインで出展しています。
http://www.iamas.ac.jp/biennale10/generalExhibition.html#toshiso
初日でまだ読めていないところがあるけれど、来場者の方の層がとても幅広い。
こういう展示は美術館やギャラリーでやるよりも好き、
反応がとてもストレートに返って来る。
読もうと思って延ばし延ばし2年が経過した、
『都市のアレゴリー』と『公共空間の政治理論』を読み始める。
読む順番間違えた、この2冊から出発すればスムーズだったと思う。
100914
おおがきビエンナーレ2010に出展します。
http://www.iamas.ac.jp/biennale10/
INDAFで展示したのと同じ『The Accessor of Space』という作品だけど、
今回はiPhoneアプリケーションの体験型のコンテンツ中心の展開。
韓国から帰国後はiPhoneアプリ開発にとりかかる。
モジュールは出来上がっていたので、組み合わせて形にしていく。
iPhoneのGPSは3G回線やwifiでGPSを補完していて、
simなしだとあまりに位置の補足が遅かったので、泣く泣く展示用にiPhone2台を契約する。
展示の度に契約して違約金払うのは流石につらすぎる。
simフリーになって、プリペイドとか出ないものか...
久しぶりに連絡をとった、学部の時の友人an2aiが
「Stop MAKE-ing Machine」っていう面白いプロジェクトを始めていた。
http://stop-make-ing-machine.net/
今後も期待!!!
100907
帰国。
オープン後は作品プレゼンテーションと
日中韓の若手作家の交流を図るためのワークショップ、
そしてソウル観光、よく遊んだ。
ワークショップでは6人でチームを組んで、ブレスト->制作->プレゼンを半日でこなす。
スキルのあるメンバー揃いで恐ろしいスピードで制作が進み、
実作時間4-5時間で動くものが出来上がった。
このスピードは快感、ザッカリー・リーバマンとかこんなかんじなのかな、と思う。
ソウルは本当にパワフルな街。
弘大(ホンデ)と明洞を少し歩く。
週末は22:00くらいからみんな街にくりだすらしくて、
夜までほんとににぎやか。
10日間の滞在だったけど、ほんとに良い刺激になった。
100901
とうとうINDAFオープニング。
コラボレーターYamaguchiさんの強力サポートでなんとか形になった。
到着以降はリサーチやデモムービーの撮影で街を歩く。
仁川国際空港から車で15分くらいのsongdoという場所。
2000年以降海を埋め立てて作った場所で、とても現代的な開発の仕方をしている街。
日本でリサーチしていた段階では人が住んでいる想像ができなかったけれど、
実際来てみると、繁華街は夜でも人がいて活き活きと生活しているかんじ。
ちょっとしたレストランでも奥の厨房を覗くといかにも家族で経営しているかんじだったり、
現代的な開発の中でも自分たちのペースを保って暮らしている印象。
オープン2日前のみんな忙しい時期なのに、
サプライズで誕生パーティーを開いてもらったり...
展示の他に、日中韓の若手での交流をはかるためのワークショップ。
スケジュールは過密気味だけど、充実したプログラム。
100824
INDAF展示準備も佳境。
データビジュアライズに入って、ようやく形になってきた。
ベンジャミン・フライと中村勇吾さんのMoMAのwebへの道は相当遠い。
展示までには綺麗なベジェにアップデートしたい。
毎回だけど、土をこねるような下準備の時間が本当に長い。
形になりはじめると本当に一瞬。
モック作ったり、プロトタイプ作ったりとか、
作りながら徐々に完成度を上げる、みたいなやり方は向かないんだと思う。
久々に岡崎京子さんの『リバーズエッジ』を読み直した。
「平坦な戦場で~」ってウィリアム・ギブスンの詩からの引用だったという事にようやく気づいて、
掲載元の『ArT RANDOM』を注文。
それにしてもこんなに救済の無い話だったか...
あと、望月ミネタロウさんの『東京怪童』最終巻、怒涛の展開だった。
着地点ないかんじかな、と思っていたら、しっかりとじんわり来るラストが用意されていた。