091218
Postproduction読書会3回目。
ようやく英語の訳に奔走させられる、というよりも
内容をじっくり読めるようになってきたかんじ。
前半は蚤の市をモデルとして挙げつつ、Jason Rhoadesの作品を取り上げ、
作品の素材のオブジェクト一つ一つに自律的なロジックをもたせて
全体を有機的に構成している、というような話。
後半はすごく面白くて、マーケットやコマーシャルという言葉を広義に解釈しながら
交換のプロセスの概念とそのアートの中での利用にフォーカスをしていく、というもの。
途中伽藍とバザールやケヴィンケリーなどに触れたりしつつ
マーケットやバザールのイメージを膨らませながら読んだ。
ケヴィンケリーは堺屋七左衛門さんが熱心に翻訳をされていて、
とてもありがたく読ませていただいています。
http://memo7.sblo.jp/
特に「アーミッシュのハッカーたち」はすごく好き。
FREE読みたいな。
家の近くの本屋のビジネス本コーナーに平積みされていた。
091217
学校の友人mizumotくんに最近のアンダーグラウンド音楽シーン講義を受ける。
名前は聞いた事があったファンキーコタやイタロといったシーンを含めて
通史的に解説してもらった。
「切れている、とはなにか」
エディットミュージックの本が出ているという。
Maltine Recordsを紹介してもらったので、
dj newtownのcutegirl(.jpg)を聞いてみる、かっこいいな...
091216
朝からロラン・バルト『明るい部屋』を読む授業。
写真や映像をやっている人は必ず読んでいるという印象で、
読もうと思ったまま未読だった。
これは読み方が難しい。
映像表現と空間の授業はフィンランド人女性アーティストのEija-Liisa Ahtilaの作品を見る。
Me/We, Okay, Grayという90秒ずつ3本連作の映像作品なのだけれど
スピード感あふれていて何度見ても飽きなかった。
フィルムメーカーで現代美術のフィールドでも活動するアーティストって
日本だとあまり思いつかない。
091213
良き勉強仲間の同級生ヤマグチさんに
大垣のシャレオツカフェ「チーズケーキプリンセス」に連れて行ってもらう。
http://cheepri.jp/
チョコレートパウダーのデコレーションが気合い入りまくりです、美味しかった!
SONYのGPS-CS3を持ち歩いてみている。
一日移動してログをとってみたものをGoogle Earthでビジュアライズ。
Macでのインポートをとても丁寧に解説されているこちらを参考に。
http://saya.s145.xrea.com/archives/2009/04/sony_gpscs3kmac.html
しかも諸作業を自動化するshellスクリプトまで!!
Google MapやGoogle Earthへの読み込みはこちらを参考に。
http://diary.mrmt.net/item/972
これは楽しい...ビジュアライズを自分で少し触って、
撮影した写真が時間軸と同期してポップアップしていく、みたいなアプリケーション(プラグイン?)を作ればより楽しそう。
091212
mac用のchromeブラウザのβ版が出たのでインストール。
むちゃくちゃ速い...
Deliciousのブックマークレットも既に出ていたので
これは乗り換え決定。
091211
Postproduction読書会2回目。
マルクスの生産と消費の関係性の概念~ブリコラージュ・アプロプリエーション(文化人類学的視点から)~アートにおけるアプロプリエーションの起源としてのレディメイド~ヨーロッパのニューレアリズムとアメリカのポップアート~消費への疑問とシュミレーショニズム、という流れ。
背景が幅広い...
FOR BEGINERSシリーズは良い本だという共通認識ができて非常にうれしい。
横浜大さん橋をデザインした、FOAが解散するらしい。
http://www.bdonline.co.uk/story.asp?sectioncode=426&storycode=3154917&channel=783&c=1&encCode=0000000001a92eec
オバマのノーベル賞受賞演説
http://www.asahi.com/international/update/1211/TKY200912110021.html
やはり、一つ一つのトピックをすごく慎重に選んでいるという印象。
091208
今週も多木浩二『肖像写真』を読む。
Richard Avedonの章、ファッションフォトグラファーなだけあって
webがとてもきれい。
http://www.richardavedon.com/
そしてベケットがむちゃくちゃかっこいい。
調べ物第二弾、Banksy
『Wall and Piece』の頭に書いてあるステートメントがとてもいい。
「いつだって壁は作品を公開するのに最適な場所だ」
091207
Cash FlowというiPhoneの家計簿アプリケーションがとても使い易い。
さくさくっと書き込めるので面倒にならない。
有料版はバックアップをCSV形式で保存できる。
Postproductionの続きを読む。
デュシャンからジェフ・クーンズへ、という章で
Postproductionという概念が
ブリコラージュ、アプロプリエーション、レディメイドとどう違うのか、
という話のよう。
遠藤水城さんのエッセイ、気合入ってる。
http://www.bh-project.jp/artpoint/essay/091127-01.html
これは考えさせられることが多い。
コンセプチュアルアート - リレーショナルアートのライン、
というのは考えたことがなかった。
言語学から社会学への展開。
091205
渋谷慶一郎氏のピアノコンサートへ。
そもそもコンサートホールに行ったのはいつぶりだろうか...
最近平野啓一郎の『顔のない裸体たち』を読んだ。
渋谷慶一郎と平野啓一郎はABCでトークイベントをやったり、
アルバムにコメントを寄せたりと接点が多いよう。
数ヶ月前に読んだ同著者の『ドーン』で描かれていた「分人主義」は、
『顔のない裸体たち』で描かれた姿をさらに推し進めたモデルだったのだと思う。
その後に読んだ椹木野衣の『なんにもないところから芸術がはじまる』の第一章が
飴屋法水の『バ ング ント』展の話で、
なかなか繋がっているようで面白い。